ファンファーレと熱狂

これでも喋り足りない

幸せを気付いて。

あぁ、幸せだなと気付いた。

 

気付かないからこそ、それが日常になっているからこそ幸せなのかも知れないとも思った。

 

最近気合いの入れた記事ばかり書いていたので、なんとなく適当に書き出してしまったようなブログを書きたい。

 

兄のブログが好きだ。

 

兄が好きだ。

 

嫌いなところが目立つくらいに好きだ。

 

今日、兄が強めに日記を書いたらしいので読んだ。

 

たまに彼は家族のことについて記事にすることがあるのだが、もちろん僕も「弟」として登場する。

 

僕なんかよりも格段に頭が良くて、本が好きで、語彙力があって、文章の構成力がある兄のブログはとても面白い。

 

その証拠に、彼のブログはアクセス数が何万と超える時もある。

 

そんな彼のブログに登場する「弟」はとても良いように書かれている。僕が兄のことを尊敬し、好いているのと同じように、兄も僕のことが好きだ。

 

僕らは6歳も年が離れている。

 

そのおかげもあって、僕らは全くと言って良いほど喧嘩をしたことがない。

 

それもそうだろう。小さい頃は上下関係がハッキリしすぎていて喧嘩を挑むことすらしないし、そもそも兄が兄過ぎて、弟が弟過ぎて、兄弟喧嘩をする理由がない。

 

6歳上の兄に僕は強く影響を受けた。

 

音楽も兄から教えて貰ったもの、兄が聴いているもの。

 

服も兄のお下がり。

 

僕が好きなお笑いも、大喜利も、このブログだってそうだ。

 

全部真似事だ。

 

兄のブログの中で僕のことを、趣味が良くて、面白くて、眼鏡を外せばかっこよくて、運動も勉強もできて、歌もラップも上手いってべた褒めされてるけど、全部兄の影響だ。

 

でも兄は僕より性格が悪くて、人としてダメで。

 

だからたまに思う。僕と兄が合わさったら最強なんじゃないかなって。いや。僕と兄の2人なら最強なんじゃないかなって。

 

なんでもできる気がする。

 

何にでもなれたとは思う。

 

でも、やっぱり僕らは中途半端に頭が良いわけで、将来が安定している。そして中途半端に頭が良いから安定を手放せない。

 

僕らの唯一の欠点は勇気のなさなのかもしれない。

 

今あるこの環境を手放せない。

 

だからすごいなって。何かをやめて新しく始めようとしてる人とか、一般とはちょっと違う世界で頑張ってる人。

 

僕もそうなれたのかも知れなかった。

 

他人が苦労していることを難なく出来たし、「出来ない」って思ったことが無かった。

 

そして最も自信があったのが「面白い」ということ。

 

確実に僕は群を抜いて面白かった。

 

ムードメーカーにもなれたしツッコミも出来た。下ネタだけで乗り切ろうともしなかった。頭で考えて笑いを取れた。

 

文集ではクラスで面白い人ランキング2位とか3位止まりだったけど、逆にそれは僕のレベルに付いてこれてないだけだと感じていたし、常に面白いことが当たり前の存在になれていたと思っていた。

 

でも、段々と、下ネタや変な動き、カツラだとかコスプレだとか、裸だとか変顔だとか、それだけの事でクラスが爆笑に包まれていて、その中に僕もいた時。

 

一瞬だけ悔しいと思ってしまっていた。

 

格下だったはずなのに。

 

それまで馬鹿にしていた笑いが正義になってしまったような気がして、クラス全員が笑っていて、でも絶対僕には出来なくて、頭が良くない。

 

負けた。と思った。

 

その時から吹っ切れて僕はもっと面白くなれた。けど同時に全く面白くなくなった。

 

自分の肯定より他人の否定が多くなった。

 

どうしても他人よりも面白くありたかった、特別でありたかったがために、他を落とすようになった。

 

でも、僕を好いてくれる人がいるわけで。尊敬できる人もいるわけで。

 

なにか新しく始めてみよう。変えてみよう。そう思った。

 

兄はやっぱり頭が良かった。ちゃんと家族を見ていた。

 

めちゃくちゃクズのくせに家族の温かさを感じていた。

 

世あたりが良くて、表面上成績を良さげに振舞っている僕とは違かった。

 

兄に家族の温かさを気付かされるとは。

 

でも僕幸せだな。

 

文章グッチャグチャだ。

 

でもいいや、どうせこの感情も明日の僕は忘れてるわけだし、未来の僕にこんな僕もいたということを教えてあげよう。

 

翌朝昨日の僕は死ぬ。書けて良かった。

 

そういえば、バイトやら宿題やらの関係で兄に誕生日プレゼントを買えていなかった。やっぱり買ってあげよう。出来れば親孝行もしよう。

 

家族へ   死なないでくれ。